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ガールズオンエアー体験記
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さて、リスクの正体は何となくわかってきた。それでは、実際に自分の資産を運用するとき、この「リスク」とどう向き合い、どう活用すればいいのだろうか。今回は、リスクを資産運用に役立てる方法を探ろう。

 まず「ある確率で、収益率がどれくらいの幅で上下するか」という、標準偏差(リスク)の性質を、自分のお金に当てはめてみよう。収益率が極端に大きくなる分には普通は問題ないので、注意して考えるべきなのは、収益率がどれくらい落ち込む可能性があるかという下振れの恐れの方だ。自分のお金が何%目減りしたら絶対に困るのか、自分なりの基準を考えてみよう。個人の資産運用では一般的に、標準偏差2つ分、だいたい上下95%の確率で収益率が変動する幅のリスクを「自分がとれるリスクの範囲」として考えると、より安心だ。

 このとき、投資に回さず手をつけない虎の子の預金や現金も含めてリスクを考えてみる。「投資は余裕資金で」が鉄則で、投資に回すお金は基本的に「減ってもいいお金」であることが前提。さらにその投資に回すお金がどれくらい減ってもいいのかは、資産全体から計算するほうがいい。

 例えば預金が800万円、投信や株を買おうかなと考えているお金が200万円ある人は、合計1000万円について何%減ったら困るか考える。800万円残れば困らない、つまり20%減ってもいいなら、リスクがある金融商品を買うお金である200万円は、極端に言えばなくなってもかまわないということになる。200万円だけでみれば100%もリスクをとることができ、かなり思い切った投資をしてもいいと考えることもできる。

 減っていいのはせいぜい50万円だけど、950万円も定期預金にするのは嫌だという人は、1000万円のうち50万円と考えると5%しかリスクをとれない。しかし投資する200万円についてみれば25%は減ってもいい。それなら「リスク」、つまり標準偏差1つ分の大きさが10%くらいまでは堪えられることになるので、思ったよりは「リスク」が大きい金融商品を買う判断もあるかもしれない。

 実はリスクは、やり方次第で小さく抑えることができる。収益率が上がったり下がったりする動きが逆向きの資産や金融商品を組み合わせると、あるものが値下がりして収益率が下がったときに別のものが値上がりしてマイナス分を補ってくれる。グラフEの商品1と商品2は収益率が上下する動きが完全に逆だ((1))。

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 この2つに同じ金額だけ投資すると、収益率はほぼ4%で安定する。片方だけに投資すると、お金が増えることもあれば減ってしまうこともあるが、両方を組み合わせると、お金は安定して4%複利で増え続ける((2))。商品1と2のリスク、つまり「標準偏差」は約4%だが、組み合わせた場合の収益率のリスク(標準偏差)はゼロだ。

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